O脚の原因と種類を知ろう
O脚とは、直立したときに膝の内側がくっつかず、外側に開いている状態の脚のことをいいます。O脚には、骨格により引き起こされる構造的O脚と、姿勢や筋力低下によって引き起こされる機能的O脚の2種類があります。
O脚とはどんな状態を指すのか
O脚とは、直立したときに膝の内側がくっつかず、外側に開いている状態の脚のことを指します。具体的には膝の間に、指2本分(約3cm)の隙間ができる状態で、内反膝(ないはんしつ)ともいわれています。脚の形がアルファベットのO(オー)の字に見えることから、O脚ともいいます。
O脚には構造的O脚と機能的O脚の2種類がある
O脚には、骨格が原因の構造的O脚と、姿勢や筋力の低下などが原因の機能的O脚の2種類があります。構造的O脚は、先天性で生まれつきの骨格が関係しているため、改善には専門的な治療が必要になります。一方、機能的O脚は、ガニ股など歩き方や姿勢の悪さ、筋力の低下などが原因となるため、正しい歩き方やストレッチによって改善が可能です。
O脚が引き起こす美容と健康のデメリット
O脚は見た目に影響を与えるだけでなく、変形が進行すると痛みが発生したり、機能的に問題を抱えることもあります。O脚は、下半身が太く見える、膝が痛みやすい、ガニ股に見えるなどの美容面の悩みを持っている方が多いです。
O脚は下半身が太く見えるだけでなく、膝や腰に負担をかける
O脚は、下半身が太く見えるだけでなく、膝や腰に負担をかけることで、変形性膝関節症や腰痛の原因になることもあります。変形性膝関節症は、膝の軟骨がすり減り炎症を起こす病気です。O脚の場合は、膝の内側に負担がかかり、軟骨がすり減ってしまうのです。また、O脚にともなって骨盤が後傾してくると、お尻が垂れて大きく見えることもあります。
O脚は血流や腸の動きにも影響し、浮腫みや便秘の原因になる
O脚は、血流や腸の動きにも影響を及ぼします。O脚の場合は、脚の外側の筋肉が過剰に使われ、内側の筋肉は弱くなることが多々あります。そうすると脚の外側が張りやすくなったり、血管を圧迫し血流の悪化にもつながります。脚が浮腫みやすくなったり、疲れやすくなる方もいるかもしれません。また、腹筋や脚の筋肉の活動不足により、腸の動きも低下し、便秘や肌荒れも引き起こしてしまいます。
O脚を改善するための効果的な方法
O脚を改善するためには、筋肉のバランスを整えて正しく身体を使っていくことが重要です。特にO脚の方の多くは、太ももの内側と外側の筋肉バランスが乱れています。そこで、正しい歩き方や座り方を身につけることや、内転筋を鍛えるエクササイズやストレッチを行うことが効果的な方法です。
正しい歩き方や座り方を身につけることで骨盤のゆがみを治す
正しい歩き方や座り方を身につけることで、骨盤のゆがみを治すことができます。骨盤のゆがみは、O脚の原因の一つです。骨盤が後傾すると、脚が外側に開いてしまいます。そこで、歩くときは、足の親指を前に向けて、かかとから着地して足の外側を転がすようにします。座るときは、背筋を伸ばして、足を揃えて前に出します。これらの方法で、骨盤の位置を正しく保ち、O脚を予防しましょう。
内転筋を鍛えるエクササイズやストレッチを行うことでO脚を矯正する
内転筋を鍛えるエクササイズやストレッチを行うことで、O脚を矯正することができます。内転筋とは、太ももの内側にある筋肉のことで、O脚の方は弱くなっていることが多いです。内転筋を鍛えることで、脚の内側を引き寄せて、O脚を改善することができます。エクササイズの例としては、足を開いて座り、手で膝を内側に押す、足を組んで膝を外側に引く、足首を組んで膝を開いて閉じるなどがあります。ストレッチの例としては、足を開いて座り、上体を前に倒す、足を組んで膝を下におろす、足を開いて立ち、片足を曲げて膝を内側に向けるなどがあります。これらの方法で、内転筋を強化し、O脚を矯正しましょう。