高血圧や動悸の原因と症状

高血圧や動悸は、心臓や血管に関係する症状です。高血圧や動悸の原因と症状には、様々なものがあります。高血圧や動悸の原因と症状について、詳しく見ていきましょう。

高血圧とは何か？高血圧の原因とリスク要因

高血圧とは、血圧が正常値よりも高い状態のことです。血圧とは、血液が血管にかける圧力のことで、収縮期血圧と拡張期血圧の二つの数値で表されます。収縮期血圧とは、心臓が血液を送り出すときの最高の圧力で、拡張期血圧とは、心臓が休息するときの最低の圧力です。一般的に、血圧は、収縮期血圧が120mmHg以下、拡張期血圧が80mmHg以下が正常値とされます。高血圧とは、収縮期血圧が140mmHg以上、拡張期血圧が90mmHg以上の状態を指します。高血圧は、自覚症状がないことが多いですが、放置すると、心臓や血管に負担をかけて、心筋梗塞や脳卒中などの重大な病気を引き起こす可能性があります。高血圧の原因には、以下のようなものがあります。

• 遺伝。高血圧の家族歴がある人は、高血圧になりやすい。
• 加齢。年齢が高くなると、血管が硬くなりやすく、血圧が上がりやすくなる。
• 肥満。体重が増えると、血液の量が増えて、血圧が上がる。
• 塩分の摂り過ぎ。塩分の摂り過ぎは、水分の保持や血管の収縮を引き起こして、血圧を上げる。
• 運動不足。運動不足は、血管の柔軟性や血液の流れを悪くして、血圧を上げる。
• ストレス。ストレスは、交感神経やホルモンの分泌を活発にして、血圧を上げる。
• 喫煙や飲酒。喫煙や飲酒は、血管の収縮や血液の粘度を高めて、血圧を上げる。
• 腎臓や甲状腺などの病気。腎臓や甲状腺などの病気は、水分や塩分の調節やホルモンの分泌に影響して、血圧を上げる。

高血圧のリスク要因には、これらの他にも、性別や人種、生活環境などが関係することもあります。

動悸とは何か？動悸の原因とリスク要因

動悸とは、心臓の鼓動を強く感じる状態のことです。動悸は、心臓の鼓動が速くなったり、不規則になったり、強くなったりするときに起こります。動悸は、運動や興奮などで一時的に起こることもありますが、病気やストレスなどで長期間続く場合もあります。動悸は、自覚症状があるだけで、必ずしも心臓に異常があるというわけではありません。しかし、動悸が頻繁に起こったり、強い痛みや息切れなどの症状が伴ったりする場合は、心臓や血管に問題がある可能性があります。動悸の原因には、以下のようなものがあります。

• 心房細動や心室細動などの不整脈。不整脈とは、心臓の鼓動が正常なリズムから乱れることです。不整脈は、心臓の電気信号の異常や心臓の構造的な異常などによって引き起こされます。不整脈は、心臓のポンプ機能を低下させて、血液の循環を悪くすることがあります。
• 心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患。虚血性心疾患とは、心臓に十分な酸素や栄養が届かないことで、心臓の働きが低下する病気です。虚血性心疾患は、動脈硬化や血栓などによって、心臓に血液を送る冠動脈が詰まったり、狭くなったりすることで引き起こされます。
• 心不全や心筋症などの心機能障害。心機能障害とは、心臓のポンプ機能が低下することで、血液の循環が悪くなる病気です。心機能障害は、高血圧や糖尿病などの基礎疾患や、心筋梗塞や不整脈などの心疾患によって引き起こされます。
• 甲状腺機能亢進症や副腎皮質機能亢進症などの内分泌疾患。内分泌疾患とは、ホルモンの分泌や作用に異常があることで、身体の様々な機能が乱れる病気です。内分泌疾患は、甲状腺や副腎などの内分泌器官の異常や、脳下垂体や視床下部などの中枢神経系の異常によって引き起こされます。
• 貧血や低血糖などの代謝異常。代謝異常とは、身体のエネルギーの生成や消費に異常があることで、身体の様々な機能が乱れる病気です。代謝異常は、栄養不足や消化吸収障害などの食事の問題や、肝臓や膵臓などの臓器の異常によって引き起こされます。
• パニック障害やうつ病などの精神疾患。精神疾患とは、心の働きに異常があることで、感情や思考、行動に問題が生じる病気です。精神疾患は、ストレスやトラウマなどの心理的な要因や、脳の神経伝達物質のバランスの乱れなどの生理的な要因によって引き起こされます。

動悸のリスク要因には、これらの他にも、年齢や性別、遺伝、喫煙や飲酒、カフェインや薬物の摂取などが関係することもあります。