椎間板ヘルニアの症状チェック:腰痛だけじゃない!手足のしびれや排尿障害にも注意

椎間板ヘルニアとは何か?原因と発症メカニズムを解説

椎間板ヘルニアとは、脊椎の骨(椎体)の間にあるクッションの役割を果たす円盤状の組織(椎間板)が、中心部のゼリー状の物質(髄核)が周囲の繊維状の輪(線維輪)を突き破って飛び出し、脊髄や神経根などの神経を圧迫する病気です 。椎間板ヘルニアは、主に腰椎(腰の部分の脊椎)に発症することが多く、腰椎椎間板ヘルニアと呼ばれます 。

椎間板ヘルニアとは、椎間板が飛び出して神経を圧迫する病気である

椎間板ヘルニアは、椎間板が飛び出して神経を圧迫することで、様々な症状を引き起こします。神経は、脳から全身に伸びて、感覚や運動などの指令を伝える役割を果たしています。椎間板が神経を圧迫すると、神経の伝達が妨げられたり、炎症や刺激が起こったりします。その結果、痛みやしびれ、筋力低下などの症状が現れます 。

椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアの原因は、加齢や外傷、姿勢の悪さなどが挙げられる

椎間板ヘルニアの原因は、椎間板の構造や機能の変化によって説明されます。椎間板は、加齢や外傷、姿勢の悪さなどによって、徐々に劣化や損傷を受けます。その結果、椎間板の水分や弾力が失われたり、線維輪が裂けたりします。これによって、椎間板が耐えられないほどの負荷がかかったときに、髄核が線維輪を突き破って飛び出す可能性が高くなります 。

椎間板ヘルニアの主な症状とその特徴:腰痛、坐骨神経痛、手足のしびれなど

椎間板ヘルニアの主な症状は、腰痛、坐骨神経痛、手足のしびれなどです。これらの症状は、椎間板が飛び出した部位や圧迫された神経の位置によって異なります。椎間板ヘルニアの症状は、以下のように分類されます 。

整体のヘルニアの治療

椎間板ヘルニアの症状は、飛び出した椎間板が圧迫する神経の位置によって異なる

椎間板ヘルニアの症状は、飛び出した椎間板が圧迫する神経の位置によって異なります。神経の位置は、脊椎の横から見たときに、椎間板が飛び出した方向によって決まります。神経の位置によって、以下のようなタイプに分けられます 。

  • 中心型:椎間板が真ん中に飛び出して、脊髄や尾骨神経(馬尾)を圧迫するタイプです。このタイプでは、両方の足にしびれや痛みが出たり、排尿障害や性機能障害などが起こることがあります。このタイプは、椎間板ヘルニアの中でも最も重症なもので、馬尾症候群と呼ばれる危険な状態になることがあります。
  • 側方型:椎間板が左右のどちらかに飛び出して、神経根を圧迫するタイプです。このタイプでは、飛び出した側の足にしびれや痛みが出たり、坐骨神経痛と呼ばれる激しい痛みが起こることがあります。このタイプは、椎間板ヘルニアの中でも最も多いもので、飛び出した部位によって、症状の出方が異なります。
  • 後方型:椎間板が後ろに飛び出して、硬膜外腔(脊髄と脊椎の間の空間)を圧迫するタイプです。このタイプでは、腰痛が強く出たり、両方の足にしびれや痛みが出たりすることがあります。このタイプは、椎間板ヘルニアの中でも比較的珍しいもので、手術が必要になることがあります。

椎間板ヘルニアの代表的な症状は、腰痛や坐骨神経痛、手足のしびれなどである

椎間板ヘルニアの代表的な症状は、以下のようになります。

  • 腰痛:椎間板ヘルニアの最も一般的な症状で、椎間板が飛び出した部位の腰に痛みが出ます。痛みは、慢性的なものや急性的なもの、鈍痛や痛みなど、様々なタイプがあります。痛みは、腰だけでなく、お尻や太ももにも広がることがあります。
  • 坐骨神経痛:椎間板ヘルニアの中でも特に激しい症状で、椎間板が飛び出した部位の神経根を圧迫することで、お尻から足の裏にかけて電気が走るような痛みが出ます。痛みは、咳やくしゃみ、立ち上がりなどの動作で悪化することがあります。痛みは、飛び出した椎間板の位置によって、左右どちらかの足に出たり、両方の足に出たりします。
  • 手足のしびれ:椎間板ヘルニアの神経を圧迫することで、手足にしびれや痺れ、感覚の低下などが出ます。しびれは、飛び出した椎間板の位置によって、左右どちらかの手足に出たり、両方の手足に出たりします。しびれは、軽度なものから重度なものまで、程度が異なります。

椎間板ヘルニアの重症度と受診時期:排尿障害や馬尾症候群に注意

椎間板ヘルニアの重症度と受診時期は、症状の程度や持続期間によって異なります。椎間板ヘルニアは、放置すると神経の損傷や障害が進行する可能性があります。そのため、症状が出たら、早めに医療機関に行くことが大切です。椎間板ヘルニアの重症度と受診時期は、以下のようになります 。

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椎間板ヘルニアの重症度は、症状の程度や持続期間によって分類される

椎間板ヘルニアの重症度は、症状の程度や持続期間によって、以下のように分類されます 。

  • 軽度:症状が軽く、数日から数週間で自然に改善する場合です。この場合は、安静にしたり、市販の鎮痛剤を服用したりすることで、症状を緩和することができます。
  • 中度:症状が中程度で、数週間から数ヶ月で改善する場合です。この場合は、医師の診察を受けて、薬物療法や理学療法などの治療法を選択することが必要です。
  • 重度:症状が重く、数ヶ月以上も改善しない場合です。この場合は、手術が必要になることがあります。手術は、椎間板を切除したり、脊椎を固定したりすることで、神経の圧迫を解除する方法です。

椎間板ヘルニアの受診時期は、症状の重さや急性度によって異なるが、排尿障害や馬尾症候群などの重篤な症状が出た場合は、直ちに医療機関に行くべきである

椎間板ヘルニアの受診時期は、症状の重さや急性度によって異なります。一般的には、以下のような場合には、医療機関に行くことが推奨されます 。

  • 症状が数日以上続く場合
  • 症状が日に日に悪化する場合
  • 症状が日常生活に支障をきたす場合
  • 症状が他の部位にも広がる場合
  • 症状が強い痛みやしびれである場合

特に、以下のような重篤な症状が出た場合は、直ちに医療機関に行くべきです。

  • 排尿障害:椎間板ヘルニアが脊髄や尾骨神経(馬尾)を圧迫することで、尿の出が悪くなったり、尿がもれたりする症状です。この症状は、神経の損傷が進行していることを示すので、緊急に対処する必要があります。
  • 馬尾症候群:椎間板ヘルニアが脊髄の下部にある尾骨神経(馬尾)を圧迫することで、両足のしびれや麻痺、排尿障害や性機能障害などの症状が出る状態です。この状態は、神経の損傷が重篤であることを示すので、直ちに手術を行う必要があります。
2024年2月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : okada-minoru-home