椎間板ヘルニアとは何か？

椎間板ヘルニアとは、脊椎の間にある椎間板というクッションのような組織が、老化や外傷などで破れて、その中のゼリー状の物質が飛び出してしまう病気です。1 椎間板ヘルニアになると、以下のような症状が起こります。

腰痛

椎間板ヘルニアの最も一般的な症状は、腰痛です。椎間板が破れることで、腰の筋肉や靭帯が炎症を起こし、痛みを感じます。2 腰痛は、椎間板ヘルニアの部位によって、左右どちらかに偏ったり、前後に広がったりします。3 腰痛は、動いたり、重いものを持ったり、くしゃみや咳をしたりすると悪化します。4

坐骨神経痛

椎間板ヘルニアのもう一つの代表的な症状は、坐骨神経痛です。坐骨神経痛とは、腰から足の裏にかけて走る坐骨神経という神経が、椎間板ヘルニアによって圧迫されて、痛みやしびれを感じる状態です。 坐骨神経痛は、椎間板ヘルニアの部位によって、左右どちらかの足に起こったり、太ももやふくらはぎ、足の甲や裏などに広がったりします。 坐骨神経痛は、座ったり、立ったり、歩いたりすると悪化します。

鍼灸は椎間板ヘルニアに効果があるのか？

鍼灸は椎間板ヘルニアに効果があるという研究結果もあれば、効果がないという研究結果もあります。 つまり、鍼灸の効果は、個人差や施術者の技術によって変わるということです。 鍼灸の効果には、以下のようなものがあります。

筋肉の緊張や疲労をほぐす

鍼灸は、筋肉に直接刺激を与えて、筋肉の緊張や疲労をほぐす効果があります。 筋肉がほぐれると、血液やリンパの流れが良くなり、炎症や痛みを和らげる効果があります。 鍼灸は、腰痛や坐骨神経痛の原因の一つである筋肉の硬さやコリを改善することができます。

心身のリラックスを促す

鍼灸は、心身のリラックスを促す効果があります。 鍼灸は、副交感神経を優位にし、ストレスホルモンの分泌を抑えることで、心拍数や血圧を下げる効果があります。 鍼灸は、気持ちよさや安心感を与えることで、気分を明るくする効果があります。 鍼灸は、椎間板ヘルニアの原因の一つであるストレスや不安を軽減することができます。

鍼灸を受けるときの注意点

鍼灸を受けるときには、以下のような注意点があります。 鍼灸は、椎間板ヘルニアの症状を一時的に和らげることはできても、椎間板ヘルニアそのものを治すことはできません。 鍼灸を受けるときの注意点には、以下のようなものがあります。

医師の診断を受ける

鍼灸を受ける前には、必ず医師の診断を受けることが大切です。 医師は、レントゲンやMRIなどの検査を行って、椎間板ヘルニアの部位や程度を正確に把握します。 医師は、鍼灸が適切かどうか、またどのような鍼灸が効果的かを判断してくれます。 医師の指示に従って、適切な鍼灸を受けることが大切です。

資格のある施術者に依頼する

鍼灸を受けるときには、資格のある施術者に依頼することが大切です。 資格のある施術者とは、医師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師、鍼灸師、理学療法士などの国家資格を持つ者です。 資格のある施術者は、椎間板ヘルニアの症状や原因を理解し、適切な手技や強さで鍼灸を行います。 資格のない施術者に鍼灸を受けると、椎間板ヘルニアを悪化させたり、合併症を引き起こしたりする危険があります。