側弯症の方のための自宅でできる整体法
側弯症の原因と症状を理解する
側弯症とは、背骨が横に曲がってしまう病気です。原因は不明ですが、遺伝的な要因や姿勢の悪さなどが関係していると考えられています。側弯症は、背中の盛り上がりや肩の高さの左右差などの外見の変化や、腰痛や呼吸器・消化器の障害などの症状を引き起こすことがあります。側弯症の改善には、自分の背骨の状態を正しく把握することが大切です。
側弯症のタイプと程度を知る
側弯症には、先天性や疾患によるものと、原因不明のものがあります。原因不明のものは特発性側弯症と呼ばれ、側弯症の約80%を占めます。特発性側弯症は、思春期の女性に多く見られます。側弯症の程度は、背骨が曲がっている角度で判断されます。10度以下は正常範囲とされ、10度以上で側弯症と診断されます。25度以上で装具装着や手術が必要になる場合があります。
側弯症の自己診断法を覚える
側弯症の自己診断法として、アダムステストという方法があります。これは、両手を前に出して前屈したときに、背中の盛り上がりや肩の高さの左右差を確認する方法です。もし、背中の盛り上がりや肩の高さの左右差がある場合は、側弯症の可能性があります。この方法は、定期的に行って自分の背骨の状態をチェックするのに役立ちます。
側弯症に効果的なストレッチを行う
側弯症には、背骨の歪みを矯正するために、背骨の周りの筋肉を柔らかくするストレッチが効果的です。ストレッチは、毎日継続的に行うことで、側弯症の進行を防ぐことや、痛みや不快感を軽減することに役立ちます。ストレッチを行うときには、以下の点に注意してください。
ストレッチの基本ルールを守る
ストレッチの基本ルールとして、以下のことを守りましょう。
- ストレッチは、筋肉が温まっているときに行うこと。冷えた筋肉を無理に伸ばすと、筋肉を傷める可能性があります。
- ストレッチは、ゆっくりと息を吐きながら行うこと。息を止めてしまうと、筋肉に緊張がかかり、ストレッチの効果が低下します。
- ストレッチは、無理をしないこと。筋肉に少し引っ張られる感覚がある程度で、痛みを感じるようなら力を抜いてください。痛みを我慢してストレッチを続けると、筋肉を傷める可能性があります。
側弯症に効果的なストレッチの種類と方法を覚える
側弯症に効果的なストレッチの種類と方法は以下のとおりです。
- 背中のストレッチ…背中の筋肉を伸ばすことで、背骨の歪みを緩和します。床にうつ伏せになり、両手を前に伸ばして手のひらを床につけます。そのまま上半身を起こし、背中を反らせます。背中に伸びを感じたら、元に戻します。これを10回繰り返します。
- 腰のストレッチ…腰の筋肉を伸ばすことで、骨盤の歪みを緩和します。床に仰向けになり、両足を曲げて足の裏を床につけます。そのまま右足を左足の上に乗せ、右ひざを左手で引っ張りながら、右手を床につけて体を左にひねります。腰に伸びを感じたら、元に戻します。これを左右交互に10回ずつ繰り返します。
- 首のストレッチ…首の筋肉を伸ばすことで、頭部の位置を正します。座った姿勢で、右手を右耳に当てて、頭を左に傾けます。首に伸びを感じたら、元に戻します。これを左右交互に10回ずつ繰り返します。
側弯症に適した生活習慣を身につける
側弯症には、生活習慣の改善も重要です。側弯症の進行を防ぐためには、日常生活での姿勢に気を付けることや、健康的な食事や睡眠をとることなどが効果的です。側弯症に適した生活習慣を身につけることで、側弯症の改善に役立ちます。
日常生活での姿勢に気を付ける
日常生活での姿勢に気を付けることは、側弯症の予防や改善にとても重要です。特に、立つときや座るとき、歩くとき、寝るときなどに注意しましょう。以下のポイントを
日常生活での姿勢に気を付けることは、側弯症の予防や改善にとても重要です。特に、立つときや座るとき、歩くとき、寝るときなどに注意しましょう。以下のポイントを守りましょう。
- 立つときは、背筋を伸ばして、頭と背骨と腰と足が一直線になるようにします。肩はリラックスして、胸を張ります。足は肩幅に開いて、体重を均等にかけます。
- 座るときは、椅子に深く座って、背もたれに背中をしっかりとつけます。頭と背骨と腰が一直線になるようにします。足は床につけて、膝と足首は直角にします。長時間座り続けるときは、時々休憩をとって、体を動かします。
- 歩くときは、背筋を伸ばして、頭を高く持ちます。肩はリラックスして、胸を張ります。足は前に出して、かかとから着地します。歩幅は自然に合わせて、リズムよく歩きます。
- 寝るときは、硬すぎず柔らかすぎないマットレスを選びます。背骨の曲がりに合わせて、枕の高さや厚さを調整します。仰向けや横向きで寝るのがおすすめです。うつ伏せで寝ると、背骨に負担がかかります。
健康的な食事と睡眠をとる
健康的な食事と睡眠をとることも、側弯症の改善に役立ちます。健康的な食事と睡眠をとることで、以下の効果が期待できます。
- 健康的な食事をとることで、背骨や筋肉の成分であるカルシウムやタンパク質などの栄養素を摂取できます。栄養素は、背骨や筋肉の強化や修復に必要です。健康的な食事とは、バランスよく野菜や果物、肉や魚、穀物や乳製品などを食べることです。偏った食事や、ジャンクフードや甘いものなどの過剰な摂取は避けましょう。
- 健康的な睡眠をとることで、背骨や筋肉の疲労や緊張を解消できます。睡眠は、背骨や筋肉の回復や成長に必要です。健康的な睡眠とは、毎日一定の時間に寝て、6～8時間程度の睡眠をとることです。睡眠不足や睡眠の質の低下は避けましょう。