腰痛と年齢の関係

椎間板（背骨の間にあるクッションのような構造）は、加齢とともに水分を失い、弾力性が低下します。これにより、椎間板が縮んでいき、背骨への負担が増加し、腰痛を引き起こしやすくなります。

年齢を重ねると、腰や背中を支える筋肉が弱くなりがちです。筋力が低下すると、背骨にかかる負担が増し、姿勢が崩れたり、腰に過度なストレスがかかることで腰痛が生じます。

特に高齢女性に多い骨粗しょう症は、骨密度が低下して脊椎に圧迫骨折を引き起こす可能性があります。これも腰痛の原因となります。

加齢に伴い、脊椎の関節（椎間関節）が摩耗し、炎症や硬直を引き起こすことがあります。この状態は腰部脊柱管狭窄症などの問題に発展することがあり、腰痛を引き起こします。

年齢を重ねると、代謝が低下し、体重が増えやすくなることがあります。過剰な体重は腰への負担を増加させ、腰痛のリスクを高めます。また、加齢による活動量の減少は、柔軟性や筋力の低下を促進し、腰痛を悪化させることがあります。

腰痛は加齢によって避けられないこともありますが、予防策や適切な対処法をとることで、生活の質を向上させることが可能です。