疲労とは？

疲労の定義

疲れとは、心身の負担が大きく、活動能力が低下している状態のことをいいます。肉体的なものだけでなく、「だるい」「休みたい」と思う精神的なものも疲労だと考えられます。日本疲労学会では、疲労とは「過度の肉体的および精神的活動、または疾病によって生じた独特の不快感と休養の願望を伴う身体の活動能力の減退状態である」と定義しています。

疲労の原因

疲労の原因は、運動することで筋肉中に増える「乳酸」であると考えられていました。しかし近年この説は否定され、代わりに 疲労の原因と考えられているのが自律神経のダメージ です。自律神経は体温調節や消化などを行う神経であり、ストレスや過剰な運動によってダメージを受けることで、交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、活性酸素が過剰に作られます。そのため、十分な休息を取ることが重要です。

疲労の種類

肉体的な疲労

体を動かすことで生じる肉体的疲労は「末梢性疲労」とも呼ばれます。筋肉を使い過ぎることで、老廃物や過労物質が蓄積し筋肉の張りやだるさとして現れます。また、使い過ぎて傷ついてしまった筋肉では炎症が起こり、筋肉痛を引き起こします。

精神的な疲労

精神的なストレスや緊張状態が続くことで感じる疲労は「中枢性疲労」です。人間関係のストレスや長時間のパソコン作業などにより疲れを感じることも多いです。脳が活発に働くことで脳内での酸素消費量が増えると、それに伴い生体内で除去できないほどの活性酸素が発生してしまいます。そのことにより細胞が傷つけられ、だるさなどとして疲れを感じるようになります。

疲労回復させるためには？

適度に体を動かす

運動は、筋肉を使うことで血流が良くなり、疲労物質が排出されるため、疲労回復に効果的です。ただし、過剰な運動は逆効果になるため、適度な運動を心がけましょう。

質の良い睡眠を十分に取る

睡眠不足は疲労の原因となります。質の良い睡眠を十分に取ることで、疲れを回復させることができます。また、寝る前にスマートフォンやパソコンなどの電子機器を使用することは控えましょう。

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