外的な怪我が原因によるO脚（外反膝）は、外部の衝撃や事故によって膝関節に損傷が生じ、その結果として膝が正常な位置からずれて外側に曲がる状態です。O脚は、膝が内側ではなく外側に曲がる状態であり、怪我によってこれが引き起こされることがあります。
外的な怪我がO脚を引き起こす仕組み
膝関節の損傷
膝に外的な衝撃（例えば、スポーツ事故や交通事故など）を受けた場合、膝関節を構成する骨や靭帯、軟骨が損傷することがあります。特に、膝の内側に位置する部位（内側靭帯や内側半月板）の損傷がO脚の原因となることが多いです。靭帯の断裂
膝の靭帯（特に前十字靭帯や内側側副靭帯）が損傷すると、膝関節の安定性が低下します。これにより膝が本来の位置に保たれなくなり、膝が外側に変形することがあります。例えば、靭帯の損傷後に膝が不安定になり、時間とともに変形が進行することがあります。骨折後の癒合不全
膝の骨折やひび割れが発生した場合、治癒過程で不適切な癒合が起こると、膝関節の角度がずれ、その結果としてO脚になることがあります。骨が癒合する際に適切な位置で癒合しないと、膝のアライメント（配置）が狂い、膝が外側に曲がることになります。軟骨の損傷や変性
膝関節内の軟骨（特に内側の軟骨）の損傷や変性もO脚を引き起こす要因となります。軟骨がすり減ったり、損傷があると、膝関節の動きが不安定になり、膝の形が変形する可能性があります。これにより、O脚が進行することがあります。
O脚の症状
- 膝が外側に曲がり、脚の形が「O」字型になる。
- 歩行時や運動時に膝の痛みや違和感が生じることがある。
- 膝周りの筋肉の使い方が不自然になり、筋力のアンバランスが生じる可能性がある。
- 長時間の立位や歩行で膝の疲れや痛みを感じることがある。