側弯症の治療について
側弯症の治療は、変形の程度や患者さんの年齢、成長期かどうかなど、様々な要素を考慮して決定されます。一般的な治療法としては、以下のものが挙げられます。
1. 経過観察
- 軽度の変形の場合、まずは定期的な経過観察を行うことがあります。
- 変形がほとんど進行していない場合は、特別な治療が必要ないこともあります。
2. 装具療法
- 中等度の変形の場合、コルセットなどの装具を装着して、変形の進行を抑制する治療を行います。
- 成長期の子どもに多く用いられます。
3. 手術療法
- 重度の変形や、装具療法で改善が見られない場合、手術による矯正を検討します。
- 変形を矯正し、神経の圧迫を解除するなどの目的で行われます。
各治療法の詳細
- 経過観察: 定期的にレントゲン撮影を行い、変形の進行具合をみます。
- 装具療法: 専用のコルセットを長時間装着することで、変形の進行を抑制します。
- 手術療法: 変形した脊椎を矯正し、金属製のロッドやネジなどで固定します。
治療の選択基準
- 変形の程度: コブ角と呼ばれる指標で変形の度合いを測り、治療法を選択します。
- 年齢: 成長期か、成長期を過ぎているかによって治療法が異なります。
- 変形の進行速度: 早く進行している場合は、より積極的な治療が必要になることがあります。
- 合併症: 痛みや呼吸困難などの合併症がある場合は、手術が必要になることがあります。