椎間板ヘルニアの種類と特徴!頚椎・胸椎・腰椎の違いを解説

椎間板ヘルニアの種類と特徴を知る

椎間板ヘルニアとは、背骨の間にあるクッションのような組織(椎間板)が破れたりずれたりすることで、神経を圧迫して痛みやしびれを引き起こす病気です。椎間板ヘルニアには、発生部位や形態によってさまざまな種類があります。ここでは、椎間板ヘルニアの発生部位と分類方法、原因と危険因子について詳しく説明します。

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椎間板ヘルニアの発生部位と分類方法

椎間板ヘルニアの発生部位と分類方法を理解するためには、まず背骨(脊柱)の構造について知る必要があります。背骨は、首からお尻までの背中にある骨で、頚椎・胸椎・腰椎・仙椎・尾椎という5つの部分に分かれています。それぞれの部分には、以下のような特徴があります。

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  • 頚椎:首にある7つの骨で、頭を支えたり動かしたりする役割を果たしています。
  • 胸椎:背中にある12つの骨で、肋骨と連結して胸郭を形成しています。呼吸や姿勢の保持に関係しています。
  • 腰椎:腰にある5つの骨で、体重を支えたり動きを制御したりする役割を果たしています。
  • 仙椎:お尻にある5つの骨で、成人では癒合して一つの骨になっています。骨盤と連結して安定性を高めています。
  • 尾椎:しっぽにある4~5つの骨で、成人では癒合して一つの骨になっています。筋肉や靭帯の付着部となっています。

椎間板ヘルニアは、これらの背骨の間にある椎間板が変形することで発症します。椎間板ヘルニアは、発生部位によって以下のように分類されます。

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  • 頚椎ヘルニア:頚椎(首)の椎間板が変形するタイプ。首や肩、腕、手に痛みやしびれが生じる。
  • 胸椎ヘルニア:胸椎(背中)の椎間板が変形するタイプ。背中や胸部に痛みやしびれが生じる。
  • 腰椎ヘルニア:腰椎(腰)の椎間板が変形するタイプ。腰や臀部、足、足指に痛みやしびれが生じる。

また、椎間板ヘルニアは、形態によって以下のように分類されます。

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  • 膨出型:椎間板が均等に突出するタイプ。神経を圧迫することは少ないが、痛みやしびれを感じることがある。
  • 突出型:椎間板が一部分だけ突出するタイプ。神経を圧迫することが多く、痛みやしびれが強くなる。
  • 脱出型:椎間板が完全に破れて髄核が飛び出すタイプ。神経を強く圧迫することで、激しい痛みやしびれ、筋力低下などの重篤な症状を引き起こす。

椎間板ヘルニアの原因と危険因子

椎間板ヘルニアの原因と危険因子は、次のようなものがあります。

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  • 加齢:加齢によって椎間板は水分や栄養素を失って乾燥し、硬くなります。これによって椎間板のクッション性が失われて、神経を圧迫しやすくなります。
  • 外傷:外傷によって椎間板は衝撃やねじれによって破れたりずれたりします。これによっても神経を圧迫しやすくなります。
  • 生活習慣:生活習慣によっても椎間板ヘルニアの発症や進行に影響します。特に、運動不足や肥満、デスクワークやスマホ操作などで姿勢が悪くなることは、背骨にかかる負担を高める要因となります。
  • 遺伝:遺伝によっても椎間板ヘルニアの発症や進行に影響します。特に、椎間板の形や強度などに関係する遺伝子の変異がある場合は、椎間板ヘルニアのリスクが高まります。

これらの原因や危険因子は、予防や治療において重要なポイントとなります。次に、頚椎ヘルニアの症状と治療法について説明します。

頚椎ヘルニアの症状と治療法を学ぶ

頚椎ヘルニアとは、頚椎(首)の椎間板が変形することで発症するタイプの椎間板ヘルニアです。頚椎ヘルニアは、首や肩、腕、手に痛みやしびれを引き起こします。また、頭痛やめまいも起こることがあります。頚椎ヘルニアは、デスクワークやスマホ操作などで首に負担をかけることで発生しやすくなります。ここでは、頚椎ヘルニアの主な症状と診断の方法、治療法と予後について詳しく説明します。

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頚椎ヘルニアの主な症状と診断の方法

頚椎ヘルニアの主な症状は、首や肩、腕、手に発生する痛みやしびれです。頚椎ヘルニアは、首から出ている神経を圧迫することで、その神経が支配する部位に痛みやしびれを引き起こします。そのため、頚椎ヘルニアが発生した部位によって、症状の出方も異なります。一般的には、以下のような特徴があります。

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  • C5/6(第5・6頚椎間)の場合:肩や上腕に痛みやしびれが生じる。手の親指や人差し指にも痛みやしびれが出ることがある。
  • C6/7(第6・7頚椎間)の場合:上腕や前腕に痛みやしびれが生じる。手の中指や薬指にも痛みやしびれが出ることがある。
  • C7/T1(第7頚椎・第1胸椎間)の場合:前腕や手首に痛みやしびれが生じる。手の小指にも痛みやしびれが出ることがある。

また、頚椎ヘルニアは、以下のような症状も引き起こすことがあります。

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  • 頭痛:首から出ている神経の一部は頭部にも分布しています。そのため、頚椎ヘルニアは頭部にも痛みを引き起こすことがあります。特に、後頭部や側頭部に鈍い痛みが生じることが多いです。
  • めまい:首から出ている神経の一部は平衡感覚にも関係しています。そのため、頚椎ヘルニアは平衡感覚を乱すことでめまいを引き起こすことがあります。特に、立ち上がったり動いたりするときにめまいが生じることが多いです。

頚椎ヘルニアの診断は、主に問診や触診、画像検査などによって行われます。問診では、症状の発症時期や経過、強さや性質、持病や外傷の有無などを聞かれます。触診では、首や肩、腕、手の筋力や反射、感覚などを調べられます。画像検査では、レントゲンやMRIなどを用いて、椎間板の状態や神経の圧迫度合いなどを確認されます。これらの検査によって、頚椎ヘルニアの有無やタイプや程度などが判明します。

頚椎ヘルニアの治療法と予後

頚椎ヘルニアの治療法は、主に保存的治療と手術治療に分けられます。保存的治療は、薬物治療や物理治療などで症状を和らげる方法です。手術治療は、椎間板を切除したり固定したりする方法です。頚椎ヘルニアの治療法は、症状の程度や合併症の有無などによって異なります。一般的には、以下のような基準で治療法が選択されます。

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  • 保存的治療:症状が軽度で合併症がない場合は、保存的治療が行われます。保存的治療には、以下のような方法があります。
    • 薬物治療:鎮痛剤や筋弛緩剤などの薬を服用することで、痛みや筋肉のこわばりを和らげます。
    • 物理治療:温熱療法や電気刺激などの方法を用いることで、血行を促進して神経の圧迫や炎症を和らげます。
    • 運動療法:ストレッチや筋力トレーニングなどの方法を用いることで、首や肩の柔軟性や筋力を高めて背骨にかかる負担を軽減します。
    • 固定装具:ネックカラーなどの装具を用いることで、首の動きを制限して神経の圧迫を防ぎます。
  • 手術治療:症状が重度で合併症がある場合は、手術治療が行われます。手術治療には、以下のような方法があります。
    • 椎間板切除術:椎間板の一部または全部を切除することで、神経の圧迫を解除します。
    • 椎間板置換術:椎間板を人工的なものに置き換えることで、神経の圧迫を解除し、背骨の可動性を保ちます。
    • 椎体固定術:椎間板を切除した後に隣接する椎体を金属製の器具で固定することで、神絘の圧迫を解除し、背骨の安定性を高めます。

頚椎ヘルニアの予後は、個人差や治療法によって異なります。一般的には、以下のような傾向があります。

  • 保存的治療:約70~80%の人が保存的治療で改善すると言われています。しかし、保存的治療では、椎間板の変形自体は治らないため、再発する可能性があります。そのため、保存的治療を行う場合は、生活習慣の改善や定期的な運動などで予防することが重要です。
  • 手術治療:約90~95%の人が手術治療で改善すると言われています。しかし、手術治療には、感染症や出血などのリスクや、背骨の可動性や強度の低下などの副作用があります。そのため、手術治療を行う場合は、適切な選択と管理が必要です。

胸椎ヘルニアと腰椎ヘルニアの症状と治療法を比較する

胸椎ヘルニアと腰椎ヘルニアは、それぞれ胸椎(背中)と腰椎(腰)の椎間板が変形することで発症するタイプの椎間板ヘルニアです。胸椎ヘルニアは、背中や胸部に痛みやしびれを引き起こします。また、呼吸困難や動悸も起こることがあります。腰椎ヘルニアは、腰や臀部、足、足指に痛みやしびれを引き起こします。また、歩行困難や排尿障害も起こることがあります。胸椎ヘルニアと腰椎ヘルニアは、発生部位や原因、症状、治療法などに違いがあります。ここでは、胸椎ヘルニアと腰椎ヘルニアの主な症状と診断の方法、治療法と予後について比較して説明します。

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胸椎ヘルニアの主な症状と診断の方法

胸椎ヘルニアの主な症状は、背中や胸部に発生する痛みやしびれです。胸椎ヘルニアは、背中から出ている神経を圧迫することで、その神経が支配する部位に痛みやしびれを引き起こします。そのため、胸椎ヘルニアが発生した部位によって、症状の出方も異なります。一般的には、以下のような特徴があります。

カイロプラクティックの椎間板ヘルニアの治療

    • T1~T4(第1~4胸椎間)の場合:上背部や肩甲骨周辺に痛みやしびれが生じる。手の親指や人差し指にも痛みやしびれが出ることがある。
    • T5~T8(第5~8胸椎間)の場合:中背部や肋骨周辺に痛みやしびれが生じる。手の中指や薬指にも痛みやしびれが出ることがある。

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2023年10月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : okada-minoru-home