首の痛みが癌のサインかも?頭頸部がんの種類と症状
首は、口、鼻、喉、耳など、さまざまな器官を含む部位です。この部位に癌ができることを頭頸部がんと呼びます。頭頸部がんは、日本では年間約4万人に発生する比較的多い癌です。喫煙や飲酒、ウイルス感染などがリスク因子とされています。頭頸部がんは、初期からさまざまなサインを示します。しかし、そのサインは特徴的ではなく、見逃されやすい傾向にあります。そのため、初診時にはすでに進行していることが多いです。頭頸部がんは、発生した部位によって種類や症状が異なります。以下に代表的なものを紹介します。
口腔がん:口内や舌にできたしこりや潰瘍が治らない
口腔がんは、口の中の粘膜や舌、歯茎などにできる癌です。頭頸部がんの中でも最も多く、全体の約4分の1を占めます。中高年の男性に多いですが、若年層でも発症することがあります。口腔がんの主なサインは、口内や舌にできたしこりや潰瘍です。最初は口内炎や歯ぎしりの傷と間違えられることもありますが、2週間以上治らない場合は注意が必要です。他にも、食べ物がしみる、歯がグラつく、歯ぐきから出血する、首のリンパ節が腫れるなどの症状があります。口腔がんは、早期発見すれば治癒率が高いですが、進行すると手術や放射線治療などで嚥下障害や発声障害などの後遺症を残す可能性があります。喫煙や飲酒を控えることや、定期的に歯科検診を受けることが予防につながります。
喉頭がん:声がれや飲み込みにくさが長く続く
喉頭がんは、声を出す器官である喉頭にできる癌です。頭頸部がんの中では2番目に多く、全体の約5分の1を占めます。中年期の男性に多く、男女比は10対1です。特に喫煙と深い関係があるとされています。喉頭がんの主なサインは、声がれです。風邪や咽頭炎などでも声がれは起こりますが、2週間以上改善しない場合は注意が必要です。他にも、飲み込むときの痛みや異物感、血痰や咳、首のリンパ節の腫れなどの症状があります。喉頭がんは、早期発見すれば治癒率が高いですが、進行すると手術や放射線治療などで声を失う可能性があります。手術に際しては、声を残せるかどうかが重要な判断基準になります。喫煙をやめることや、定期的に耳鼻咽喉科検診を受けることが予防につながります。
首の痛みが脳卒中のサインかも?脳梗塞や脳出血の原因と症状
脳卒中は、脳の血管に異常が起こって脳の機能が障害される病気です。日本では年間約100万人に発生する国民病です。高血圧や糖尿病、高脂血症などがリスク因子とされています。脳卒中には、脳梗塞と脳出血という2つの大きな種類があります。それぞれに原因と症状が異なります。以下に代表的なものを紹介します。
脳梗塞:血管が詰まって血流が止まることで起こる
脳梗塞は、脳の血管が詰まって血流が止まることで起こる脳卒中です。脳卒中の約7割を占めます。血管が詰まる原因は、動脈硬化や心房細動などでできた血栓やコレステロールなどです。血流が止まった部位の脳細胞は酸素や栄養素を得られずに死んでしまいます。その結果、体の片側の麻痺やしびれ、言語障害や視野障害などの神経学的な症状が現れます。これらの症状は急に激しく起こります。脳梗塞は、早期発見・早期治療すれば回復する可能性が高いですが、放置すると後遺症を残す可能性があります。高血圧や高コレステロールなどの生活習慣病の予防や管理が重要です。
脳出血:血管が切れて血液が漏れ出すことで起こる
脳出血は、脳の血管が切れて血液が漏れ出すことで起こる脳卒中です。脳卒中の約2割を占めます。血管が切れる原因は、高血圧や外傷、脳動脈瘤などです。血液が漏れ出した部位の脳細胞は圧迫されて死んでしまいます。その結果、体の片側の麻痺やしびれ、意識障害や頭痛などの神経学的な症状が現れます。これらの症状は急に激しく起こります。脳出血は、死亡率や後遺症のリスクが高いですが、早期発見・早期治療すれば回復する可能性もあります。高血圧や喫煙などの危険因子の除去や管理が重要です。
首の痛みが他の重大な病気のサインかも?甲状腺疾患や頚椎症などの原因と症状
首には、甲状腺や頚椎など、重要な器官や構造があります。これらに異常が起こると、首の痛みを伴うことがあります。甲状腺疾患や頚椎症などは、癌や脳卒中ほどではありませんが、重大な影響を及ぼす可能性がある病気です。それぞれに原因と症状が異なります。以下に代表的なものを紹介します。
甲状腺疾患:甲状腺が過剰または不足してホルモンバランスが乱れる
甲状腺は、首の前部にあるバタフライ型の内分泌器官です。甲状腺ホルモンという物質を分泌して、新陳代謝や成長などに関わります。甲状腺に異常が起こると、甲状腺ホルモンの分泌量が過剰または不足してホルモンバランスが乱れます。これを甲状腺疾患と呼びます。甲状腺ホルモンの分泌量によって、バセドウ病や橋本病などの種類があります。甲状腺疾患の主なサインは、首の前部にできたしこりや腫れです。これを甲状腺腫と呼びます。
他にも、体重の変化、動悸や息切れ、手の震えや発汗、イライラや落ち込みなどの症状があります。甲状腺疾患は、早期発見すれば治療できることが多いですが、放置すると心臓や骨などに影響を及ぼす可能性があります。自己免疫や遺伝などが原因とされていますが、確実な予防法はありません。定期的に内分泌科検診を受けることが大切です。
頚椎症:首の骨や筋肉、神経などに異常が起こる
頚椎症は、首の骨や筋肉、神経などに異常が起こる病気です。高齢者に多いですが、若年層でも発症することがあります。頚椎症には、頚椎変形性関節症や頚椎ヘルニアなどの種類があります。頚椎症の主なサインは、首の痛みやこりです。
最初は肩こりや首の重だるさとして感じられることもありますが、長く放置すると神経を圧迫して手足のしびれや筋力低下などの症状が現れます。他にも、めまいや吐き気、視力障害や耳鳴りなどの症状があります。頚椎症は、早期発見すれば治癒率が高いですが、進行すると手術が必要になる可能性もあります。加齢や外傷、姿勢不良などが原因とされています。日常生活で首を動かすことやストレッチをすることで予防につながります。
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