ツボマッサージで疲労回復!手や足のツボの位置と押し方
ツボとは、東洋医学において体の一定の部位にあるとされる点で、そこを刺激することで体の機能を調整したり、病気を治したりすると考えられています3。ツボは全身にありますが、特に手や足には多くのツボが集中しており、自分で押すことができます。以下では、手や足のツボの位置と押し方、効果を紹介します。
手のひらのツボ
手のひらには以下のようなツボがあります。
- 労宮(ろうきゅう):手のひらの中央にある窪みです。心臓や胸部に関係するツボで、心臓機能を強化したり、胸部の圧迫感や動悸を和らげたりする効果があります4。このツボを押すときは、反対側の親指で軽く圧迫しながら円を描くように動かします。5秒ほど押してから離し、10回程度繰り返します。
- 大陵(たいりょう):手首から親指側に3本ある筋肉(母指側掌筋)の間にある窪みです。肺や呼吸器系に関係するツボで、呼吸機能を改善したり、咳や喘息などを緩和したりする効果があります5。このツボを押すときは、反対側の親指で強く圧迫しながら上下に動かします。5秒ほど押してから離し、10回程度繰り返します。
- 合谷(ごうこく):親指と人差し指の間にある骨の出っ張り(第二中手骨)と骨の出っ張り(第一中手骨)の間にある窪みです。頭部や首肩部に関係するツボで、頭痛や目の疲れ、肩こりなどを解消したり、風邪の症状を緩和したりする効果があります。このツボを押すときは、反対側の親指で強く圧迫しながら左右に動かします。5秒ほど押してから離し、10回程度繰り返します。
手の甲のツボ
手の甲には以下のようなツボがあります。
- 三陰交(さんいんこう):足首から親指側に4本ある筋肉(腓骨筋)の間にある窪みです。腎臓や生殖器系に関係するツボで、腎機能を強化したり、生理不順や不妊などを改善したりする効果があります。このツボを押すときは、反対側の親指で強く圧迫しながら上下に動かします。5秒ほど押してから離し、10回程度繰り返します。
- 太谿(たいけい):足首から小指側に4本ある筋肉(腓骨筋)の間にある窪みです。肝臓や神経系に関係するツボで、肝機能を改善したり、神経痛や不眠などを緩和したりする効果があります。このツボを押すときは、反対側の親指で強く圧迫しながら上下に動かします。5秒ほど押してから離し、10回程度繰り返します。
- 陽谿(ようけい):手首から小指側に3本ある筋肉(小指側掌筋)の間にある窪みです。胆嚢や消化器系に関係するツボで、胆嚢機能を強化したり、胃腸の働きを促進したりする効果があります。このツボを押すときは、反対側の親指で強く圧迫しながら上下に動かします。5秒ほど押してから離し、10回程度繰り返します。
マッサージ器具で疲労回復!おすすめの器具と使い方
マッサージ器具とは、手では届きにくい部位や力が入りにくい部位などをマッサージするための道具です。マッサージ器具にはさまざまな種類がありますが、ここでは自分で使えるおすすめの器具と使い方を紹介します。
ローラー型
ローラー型のマッサージ器具は、棒状や球状などの形をしたもので、体に当てて転がすことでマッサージするものです。ローラー型のマッサージ器具は以下のような特徴があります。
- 広範囲にマッサージできる:ローラー型のマッサージ器具は、足や腕など広範囲にマッサージできるという特徴があります。また、筋肉の深部まで刺激できるというメリットもあります。しかし、ローラー型のマッサージ器具は、力加減や角度に注意しないと痛みを感じたり、筋肉や皮膚を傷つけたりする可能性があります。以下では、ローラー型のマッサージ器具のおすすめの種類と使い方を紹介します。 棒状のローラー:棒状のローラーは、長さが30cm~60cm程度の棒に複数の円盤がついたものです。このローラーは、足や腕などの細長い部位に適しています。使い方は、ローラーを持って体に当てて転がすだけです。圧力は自分で調整できますが、痛みを感じるほど強く押さないようにしましょう。また、関節や骨に直接当てないようにしましょう。このローラーは、筋肉のコリや疲労をほぐし、血液やリンパの流れを改善する効果があります。 球状のローラー:球状のローラーは、直径が5cm~10cm程度の球にハンドルやコードがついたものです。このローラーは、背中や肩などの曲面に沿う部位に適しています。使い方は、ハンドルやコードを持って球を体に当てて転がすだけです。圧力は自分で調整できますが、痛みを感じるほど強く押さないようにしましょう。また、関節や骨に直接当てないようにしましょう。このローラーは、筋肉のコリや疲労をほぐし、血液やリンパの流れを改善する効果があります。 電動のローラー:電動のローラーは、電源につないで動かすことができるローラーです。このローラーは、手動のローラーよりも強力な刺激を与えることができます。使い方は、電源につないでスイッチを入れて体に当てて転がすだけです。圧力や速度はボタンで調整できますが、痛みを感じるほど強く押さないようにしましょう。また、関節や骨に直接当てないようにしましょう。このローラーは、筋肉のコリや疲労をほぐし、血液やリンパの流れを改善する効果があります。