椎間板ヘルニアの原因と予防法
椎間板ヘルニアとは、背骨の間にあるクッションの役割をする椎間板が、老化や外傷などで変形や破裂し、神経を圧迫する病気です。椎間板ヘルニアは、腰や首に発生することが多く、腰部椎間板ヘルニアや頚部椎間板ヘルニアと呼ばれます。椎間板ヘルニアは、男性よりも女性に多く見られ、40代から60代にかけて発症することが多いです。
椎間板ヘルニアの原因とは？
椎間板ヘルニアの原因は、主に以下の二つに分けられます。
- 加齢による椎間板の老化：年齢とともに、椎間板の水分量が減少し、弾力性が失われます。その結果、背骨への負担が増えて、椎間板が変形や破裂しやすくなります。
- 外傷による椎間板の急性障害：重いものを持ち上げたり、不自然な姿勢で動いたりした際に、急な圧力がかかって、椎間板が突然変形や破裂することがあります。また、交通事故やスポーツなどで強い衝撃を受けた場合も、同様に椎間板が傷つくことがあります。
これらの原因以外にも、遺伝的な要因や生活習慣などが、椎間板ヘルニアの発症に影響する可能性があります。
椎間板ヘルニアを予防するためにできること
椎間板ヘルニアを予防するためには、以下のようなことに注意すると良いでしょう。
- 姿勢を正しく保つ：背筋を伸ばして座る、立つ、歩くなどの基本的な姿勢を意識しましょう。また、長時間同じ姿勢でいると、背骨や筋肉に負担がかかりますので、こまめに休憩を取って、ストレッチやマッサージなどで血行を促進しましょう。
- 重いものを持ち上げるときは注意する：重いものを持ち上げるときは、腰に力を入れずに、膝を曲げて足腰で支えるようにしましょう。また、一度にたくさんの荷物を持たずに、分散して運ぶようにしましょう。
- 適度な運動をする：運動不足は、筋力や柔軟性の低下につながりますので、椎間板ヘルニアのリスクを高めます。逆に、無理な運動は、椎間板に負担をかけますので、注意が必要です。適度な運動とは、歩く、泳ぐ、自転車に乗るなどの有酸素運動や、背筋や腹筋などの筋力トレーニングです。運動前後には、十分なウォーミングアップやクールダウンを行いましょう。
- 体重を管理する：肥満は、背骨に余分な負担をかけますので、椎間板ヘルニアの原因になります。体重を管理するためには、バランスの良い食事と適度な運動が必要です。特に、野菜や果物などの食物繊維や水分が豊富な食品を摂ることで、便秘を予防しましょう。便秘は、腹圧が上昇して椎間板に圧力がかかりますので、悪化させる可能性があります。
椎間板ヘルニアの症状と診断方法
椎間板ヘルニアの症状は、発生部位や神経の圧迫度合いによって異なります。一般的には、痛みやしびれ、筋力低下などが主な症状です。椎間板ヘルニアの診断方法は、問診や触診だけでなく、レントゲンやMRIなどの画像診断も行われます。
椎間板ヘルニアの主な症状とその特徴
椎間板ヘルニアの主な症状とその特徴は以下のとおりです。
- 痛み：椎間板ヘルニアによって圧迫された神経からの痛みの信号が、脳に伝わります。痛みは、椎間板ヘルニアの部位から神経の走行する範囲に広がります。例えば、腰部椎間板ヘルニアの場合は、腰からお尻、太もも、ふくらはぎ、足の裏まで痛みが出ることがあります。このような痛みを坐骨神経痛と呼びます。痛みは、咳やくしゃみ、重いものを持ち上げるなどで悪化することがあります。
- しびれ：椎間板ヘルニアによって圧迫された神経からの感覚の信号が、脳に伝わりにくくなります。しびれは、椎間板ヘルニアの部位から神経の走行する範囲に広がります。例えば、頚部椎間板ヘルニアの場合は、首から肩、腕、手指までしびれが出ることがあります。しびれは、冷たさや熱さなどの温度感覚や、触れる感覚などに影響します。
- 筋力低下：椎間板ヘルニアによって圧迫された神経からの運動の信号が、筋肉に伝わりにくくなります。筋力低下は、椎間板ヘルニアの部位から神経の走行する範囲に広がります。例えば、胸部椎間板ヘルニアの場合は、胸から腹部、腰部、下肢まで筋力低下が出ることがあります。筋力低下は、歩行困難や手指の器用さの低下などに影響します。
椎間板ヘルニアの診断方法と検査項目
椎間板ヘルニアの診断方法と検査項目は以下のとおりです。
- 問診：医師は、患者の年齢や性別、職業や生活習慣などを聞きます。また、症状の発症時期や原因、程度や持続時間、特徴や変化などを詳しく聞きます。問診では、椎間板ヘルニア以外の可能性も考えられます。
- 触診：医師は、患者の姿勢や歩行を観察し、背骨や筋肉を触って圧痛や硬さなどを確認します。また、反射反応や感覚試験などを行って神経障害の有無や程度を調べます。触診では、椎間板ヘルニアの部位や神経の圧迫度合いを推測できます。
- 画像診断：医師は、レントゲンやMRIなどの画像診断を行って椎間板ヘルニアの存在や形態を確認します。レントゲンでは、背骨の変形や狭窄などが見られますが、椎間板自体は見えません。MRIでは、椎間板の変形や破裂、神経の圧迫などが詳細に見られます。画像診断では、椎間板ヘルニアの診断を確定できます。
カイロプラクティック、整体、頭痛、片頭痛、首、肩こり、背中、腰痛、ギックリ腰、ヘルニア、疲労、姿勢、猫背、側弯、骨盤、産後の骨盤、o脚、x脚
カイロプラクティック、整体、慢性疲労、肩凝り、x脚、o脚、