側弯症(そくわんしょう、Scoliosis)は、脊椎が左右に曲がる疾患で、成長期の子供から高齢者まで幅広い年齢層で見られます。年齢ごとに側弯症の発症メカニズムや症状が異なるため、各年代での特徴を詳しく説明します。
1. 小児および思春期(発育期側弯症)
- 原因: 側弯症は主にこの時期に発症することが多く、特に思春期の成長期に急激に進行することがあります。発育期側弯症の多くは原因不明の「特発性側弯症」として分類され、遺伝的要因が関与している可能性があります。
- 診断と進行: 小児や思春期の間、骨の成長が続いているため、側弯が進行しやすい傾向があります。特に身長が急激に伸びる時期(10歳~15歳)に曲がりが悪化しやすいです。
- 治療: 側弯の度合いが軽い場合は定期的な経過観察で十分ですが、進行が早い場合や曲がりが大きい場合は装具(コルセット)や手術が検討されます。
2. 成人(成人側弯症)
- 原因: 成人における側弯症は、思春期に発症した側弯が残存または進行したケースや、加齢に伴う骨や関節の変化により新たに発症する「変性側弯症」があります。
- 症状: 成人では、側弯による腰痛や下肢のしびれ、疲れやすさが主な症状です。また、姿勢が不自然になることも多いです。加齢により椎間板や骨密度が変化することで、背骨の変形が進行します。
- 治療: 治療法は痛みの管理が中心で、理学療法、筋力強化、ストレッチなどが含まれます。重症の場合は手術が考慮されることもあります。
3. 高齢者(変性側弯症)
- 原因: 高齢者における側弯症は、通常、長年の脊椎へのストレスや加齢による椎間板や椎体の劣化が主な原因です。骨粗しょう症や脊椎の変形、椎間板ヘルニアなどが併発することが多く、これにより側弯が進行します。
- 症状: 高齢者では、側弯症による慢性的な腰痛や下肢の痛み、歩行困難、バランスの悪さが主な症状です。これらの症状は、脊髄や神経の圧迫が原因で発生することがあります。
- 治療: 手術はリスクが高いため、非手術療法が主流です。理学療法、姿勢の矯正、痛みの管理を通じて日常生活の質を向上させることが重視されます。
側弯症の影響と予防
どの年齢層においても、側弯症が進行する場合は生活の質に大きな影響を及ぼしますが、適切な治療や管理により症状の悪化を防ぐことが可能です。特に発育期の側弯症は早期発見が重要です。姿勢のチェックや定期的な検査、また骨や筋肉の健康を保つことが予防に役立ちます。
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