側弯症は、背骨が左右に曲がってしまう病気で、程度や原因によって、高齢期に与える影響は異なります。

一般的に考えられる影響

• 痛み: 変形が進行すると、背骨や関節に負担がかかり、腰痛や背中の痛みを感じやすくなります。
• 呼吸機能の低下: 重度の側弯症の場合、肺が圧迫され、呼吸が浅くなることがあります。特に高齢になると、肺活量が低下するため、呼吸器系の疾患を併発しやすくなる可能性があります。
• 姿勢の変化: 変形が進むと、猫背や体の傾きなど、姿勢が悪くなることがあります。これにより、バランス感覚が低下し、転倒のリスクが高まる可能性も考えられます。
• 内臓への影響: 重度の変形では、内臓が圧迫されることで消化器や泌尿器の機能に影響が出る可能性があります。

高齢者特有の側面

• 骨粗鬆症との併発: 高齢者は骨粗鬆症になりやすい傾向があり、側弯症と併発すると、骨折のリスクが高まる可能性があります。
• 変形の進行: 成長期に症状が落ち着いていた側弯症でも、加齢に伴い変形が進行することがあります。
• 他の疾患との合併: 高齢者は様々な疾患を抱えていることが多く、側弯症と他の疾患が相互に悪影響を及ぼす可能性があります。

高齢者の側弯症に対する対策

• 定期的な医師の診察: 変形の進行状況や痛みなどの症状を定期的に確認し、適切な治療を受けることが大切です。
• 運動療法: 筋肉を強化し、柔軟性を高めることで、痛みの軽減や姿勢の改善が期待できます。
• コルセット療法: 変形の進行を抑制する目的で、コルセットを装着する場合もあります。
• 手術療法: 変形が著しい場合や、痛みなどの症状が日常生活に支障をきたす場合は、手術が検討されることがあります。

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