猫背と自律神経・ホルモン・免疫の関係。猫背が自律神経やホルモン、免疫などに与える影響と対処法を解説します。

猫背が自律神経に及ぼす影響とは

猫背

猫背は、自律神経にも悪影響を与えます。自律神経とは、心臓や血管、内臓などの働きを調節する神経のことで、交感神経と副交感神経の2つに分かれています。交感神経は、ストレスや危険な状況に対応して身体を活性化させる役割を持ちます。副交感神経は、リラックスや回復に必要な身体の機能を高める役割を持ちます。自律神経は、これらの2つのバランスを保つことで、身体の調和を保ちます。

猫背が交感神経を過剰に刺激するメカニズム

猫背

猫背は、交感神経を過剰に刺激するメカニズムがあります。猫背になると、首や肩、胸部などの筋肉が緊張して血流が悪くなります。これにより、首や胸部にある交感神経の節(集まり)が刺激されて、交感神経が優位になります。また、猫背になると呼吸が浅くなります。呼吸が浅くなると、二酸化炭素が体内に溜まって血液が酸性に傾きます。これも、交感神経を活性化させる要因です。

交感神経が優位になるとどうなるか

猫背矯正

交感神経が優位になると、身体は常に緊張や警戒の状態になります。これは、以下のような症状やトラブルを引き起こします。

  • 血圧や心拍数が上昇し、動悸や不整脈などの心臓病のリスクが高まる。
  • 血管が収縮し、冷え性や頭痛、めまいなどの血行障害を起こす。
  • 消化器官の働きが低下し、食欲不振や胃腸障害、便秘などの消化不良を起こす。
  • 免疫力が低下し、風邪やアレルギーなどの感染症や炎症にかかりやすくなる。
  • ホルモンバランスが乱れ、不眠やイライラ、うつなどの精神的不調を起こす。

猫背がホルモンに及ぼす影響とは

猫背

猫背は、ホルモンにも悪影響を与えます。ホルモンとは、身体のさまざまな機能を調整する物質のことで、成長や代謝、生殖などに関係しています。ホルモンは、脳や内分泌器官から分泌され、血液によって全身に運ばれます。ホルモンは、自律神経と密接に関係しており、自律神経のバランスが崩れると、ホルモンの分泌や作用にも影響が出ます。

猫背が成長ホルモンに及ぼす影響

猫背の矯正

猫背が成長ホルモンに及ぼす影響は、主に2つあります。一つ目は、成長ホルモンの分泌量が減ることです。成長ホルモンは、脳の下垂体から分泌されるホルモンで、身体の成長や筋肉や骨の形成に関係しています。成長ホルモンは、主に深い睡眠中に分泌されますが、猫背になると呼吸が浅くなり、睡眠の質が低下します。これにより、成長ホルモンの分泌量が減ってしまいます。二つ目は、成長ホルモンの作用が阻害されることです。成長ホルモンは、肝臓でインスリン様成長因子(IGF-1)という物質に変換されて、身体の各部位に作用します。しかし、猫背になると血流が悪くなり、肝臓の働きが低下します。これにより、成長ホルモンの作用が阻害されてしまいます。

猫背が性ホルモンに及ぼす影響

猫背矯正

猫背が性ホルモンに及ぼす影響も、主に2つあります。一つ目は、性ホルモンの分泌量が減ることです。性ホルモンとは、男性ホルモン(テストステロン)と女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)の総称で、生殖器や性的特徴の発達や生理周期などに関係しています。性ホルモンは、脳の視床下部や下垂体から分泌される刺激ホルモン(GnRHやLHなど)によって調節されますが、猫背になると自律神経のバランスが崩れて刺激ホルモンの分泌量が減ってしまいます。これにより、性ホルモンの分泌量も減ってしまいます。二つ目は、性ホルモンの作用が阻害されることです。性ホルモンは、血液中に運ばれる際に、性ホルモン結合グロブリン(SHBG)という物質に結合します。SHBGに結合した性ホルモンは、作用しない状態になります。SHBGの量は、インスリンや甲状腺ホルモンなどに影響されますが、猫背になると血糖値や甲状腺機能が低下してSHBGの量が増えてしまいます。これにより、性ホルモンの作用が阻害されてしまいます。

猫背が免疫に及ぼす影響とは

猫背の矯正

猫背は、免疫にも悪影響を与えます。免疫とは、身体を外部からの異物や細菌などの侵入から守る防御システムのことで、白血球やリンパ球などの免疫細胞が担っています。免疫は、自律神経やホルモンと密接に関係しており、そのバランスが崩れると免疫力が低下します。

猫背が免疫細胞の分泌や活動に及ぼす影響

猫背矯正

猫背が免疫細胞の分泌や活動に及ぼす影響は、以下のようなものがあります。

  • 猫背になると呼吸が浅くなり、肺や気道に十分な酸素が届かなくなります。これにより、肺や気道を守る免疫細胞(マクロファージや好中球など)の分泌や活動が低下してしまいます。
  • 猫背になると血流が悪くなり、全身に免疫細胞を運ぶ能力が低下します。これにより、感染や炎症に対応する免疫細胞(リンパ球やNK細胞など)の分布や移動が制限されてしまいます。
  • 猫背になると自律神経やホルモンのバランスが崩れ、ストレスホルモン(コルチゾールやアドレナリンなど)の分泌が増えます。これにより、免疫細胞の増殖や分化を抑制する作用が強まってしまいます。

免疫力が低下するとどうなるか

猫背

免疫力が低下すると、身体は感染や炎症に対抗できなくなります。これは、以下のような症状やトラブルを引き起こします。

  • 風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなり、回復に時間がかかる。
  • アレルギーや喘息などのアトピー性疾患や自己免疫疾患の発症や悪化のリスクが高まる。
  • がんや動脈硬化などの生活習慣病の発症や進行のリスクが高まる。
  • 傷ややけどなどの外傷の治りが遅くなり、化膿や瘢痕のリスクが高まる。
  • 肌荒れや老化現象が進みやすくなる。

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2023年7月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : okada-minoru-home