側弯症

側弯症とは？

側弯症とは、脊椎（背骨）が左右に曲がってしまう病気です。まっすぐ伸びているはずの背骨が、S字やC字のように曲がってしまうことで、見た目の変化だけでなく、身体への様々な影響も考えられます。

側弯症の原因

側弯症の原因は、多くの場合、はっきりとはわかっていません。遺伝的な要素や、神経系の異常、筋肉のバランスの乱れなどが考えられていますが、明確な原因が特定できないことがほとんどです。

側弯症の種類

側弯症には、大きく分けて以下の種類があります。

特発性側弯症: 原因不明の側弯症で、最も多いタイプです。
神経原性側弯症: 脳や脊髄の病気などが原因で起こる側弯症です。
先天性側弯症: 生まれつき脊椎の形に異常がある場合に起こる側弯症です。
機能性側弯症: 姿勢が悪い、脚の長さが違うなど、他の原因によって引き起こされる側弯症です。

側弯症の症状

側弯症の症状は、曲がり具合や、どこが曲がっているかによって異なりますが、一般的には以下の症状が見られます。

肩の高さが違う
腰が曲がっている
体が左右非対称
背中が丸まっている
呼吸が苦しい
腰痛

側弯症の診断

側弯症の診断には、以下の検査が行われます。

身体診察: 医者が患者さんの体を触診し、背骨の曲がり具合などを調べます。
レントゲン検査: 背骨の曲がり具合を詳しく調べます。
MRI検査: 脊髄や神経の状態を詳しく調べます。

側弯症の治療

側弯症の治療法は、年齢、曲がり具合、進行速度などによって異なります。

観察: 曲がりが軽度で、進行が遅い場合は、定期的に経過を観察する場合があります。
コルセット療法: 成長期の患者さんで、曲がり具合が中等度の場合に用いられます。コルセットを装着することで、曲がり具合の進行を抑制します。
手術: 曲がりが重度の場合や、コルセット療法が効果がない場合に行われます。手術では、曲がった脊椎を矯正し、金属製の器具で固定します。

側弯症についてもっと知りたい方へ

日本側弯症学会: 患者さん向けの詳しい情報が掲載されています。
整形外科医: 側弯症について専門的な知識を持つ医師に相談しましょう。