ギックリ腰とは何か？原因や症状、診断方法
ギックリ腰とは、突然激しい腰痛が起こることを指す俗語です。正式な医学用語ではありませんが、一般的によく使われます。ギックリ腰の原因は、腰の筋肉や靭帯、椎間板などに負担がかかり、炎症や損傷が起こることです。重いものを持ち上げたり、ぎくしゃくした動きをしたりすることで引き起こされることが多いです。この章では、ギックリ腰とは何か、原因や症状、診断方法について詳しく解説します。
ギックリ腰の定義と原因。急性腰痛症との違い
ギックリ腰は、突然激しい腰痛が起こることを指す俗語ですが、医学的には急性腰痛症と呼ばれるものと同じです。急性腰痛症とは、6週間以内に発症した腰痛のことで、慢性腰痛症（6週間以上続く腰痛）と区別されます。急性腰痛症の原因は、腰の筋肉や靭帯、椎間板などに負担がかかり、炎症や損傷が起こることです。以下のような要因が考えられます。
- 重いものを持ち上げたり、ぎくしゃくした動きをしたりすることで、筋肉や靭帯に過度な力がかかる
- 長時間同じ姿勢でいたり、不良姿勢でいたりすることで、筋肉や靭帯に過度な負荷がかかる
- 加齢や生活習慣などによって、椎間板がすり減ったり、ずれたりすることで、神経に圧迫や刺激がかかる
ギックリ腰の主な症状と診断方法。自己診断の注意点
ギックリ腰の主な症状は、以下のようなものです。
- 突然激しい腰痛が起こる。動くと痛みが増す場合もある
- 腰が硬くなり、曲げたり伸ばしたりするのが困難になる
- 腰から足にかけてしびれやだるさを感じる場合もある
ギックリ腰の診断方法は、主に以下のようなものです。
- 問診: 発症時の状況や症状の程度や持続時間などを聞く
- 触診: 腰の筋肉や関節の硬さや歪みを触って確認する
- 画像診断: X線やMRIなどで椎間板や骨などの異常を確認する
自己診断は危険です。ギックリ腰は他の重篤な疾患と似た症状を示す場合があります。例えば、以下のような場合は、すぐに医師に相談してください。
- 腰痛が発熱や全身倦怠感などの全身症状とともに起こる場合
- 腰痛が尿の異常や排尿困難などの泌尿器症状とともに起こる場合
- 腰痛が下半身の麻痺や感覚障害などの神経症状とともに起こる場合
これらの場合は、ギックリ腰ではなく、腎臓や膀胱などの内臓の炎症や感染、椎間板ヘルニアや脊髄圧迫などの神経系の障害などが考えられます。これらの疾患は、放置すると重大な合併症を引き起こす可能性があります。自己判断せずに、専門医に診てもらうことが大切です。
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