ぎっくり腰の原因と症状
この章では、突然起こる激しい腰痛であるぎっくり腰について、その定義や特徴、主な原因や分類などを解説します。 ぎっくり腰は正式には「急性腰痛症」と呼ばれ、様々な要因で背骨周囲の組織が傷つき、炎症が起こることで引き起こされます。 ぎっくり腰の原因や症状を知ることで、正しい対処法や治療法を選択する手助けになります。
ぎっくり腰とは何か?
ぎっくり腰とは、急に起こる強い腰痛の一般的な呼称であり、医学的な診断名ではありません12。 耐えがたい鋭い痛みで突然身動きが取れなくなることから、別名で「魔女の一撃」とも呼ばれています3。 ぎっくり腰は中高年に限らず、10代や20代などの若い世代にも起こりえます3。
ぎっくり腰の症状は、腰周りにおこる突然の激しい痛みが特徴で、多くは熱感などの炎症症状を伴います12。 強い痛みのため姿勢を保持することが困難になり、日常生活や仕事に大きな支障をきたすのが特徴です12。 重症例では寝姿勢を維持することや寝返りをうつことすら難しく、首や背中など腰以外の部分を動かしただけでも、腰に強い痛みが走ることがあります12。
ぎっくり腰の主な原因は何か?
ぎっくり腰は主に、脊柱起立筋などの腰を支える筋肉や筋膜の炎症、仙腸関節や腰仙関節などの関節を支えている組織の炎症などが原因で起こります12。 日常生活がままならないほどのひどい腰痛ですから、腰によほど大きな負担がかかった時に起こるのではないかと想像する方が多いのではないでしょうか。 実際には、顔を洗おうと洗面台の前で屈んだり、車のトランクから荷物を降ろそうとのぞき込んだり、日常生活中の些細な動作でぎっくり腰を起こすケースが多くあります12。
膝の屈伸を使わずに腰を曲げ伸ばしする癖のある人や、ももの後ろ側の筋肉の伸張性が乏しい人、お尻の筋肉の緊張が強い人などは、ぎっくり腰になりやすい傾向が強いです12。 また、無理な姿勢や運動不足、ストレスや肥満などもぎっくり腰を引き起こす要因となります34。
ぎっくり腰の対処法と治療法
この章では、突然起こる激しい腰痛であるぎっくり腰について、その対処法や治療法を解説します。
ぎっくり腰は自然治癒力が高く、多くは数日から数週間で回復しますが、正しい対処法や治療法を行うことで、より早く治すことができます。 また、再発や慢性化を防ぐためにも、適切な処置や医療機関の受診が必要です。 この章では、ぎっくり腰になったときの応急処置や自宅でのケア、医師による診断や治療法などについて解説します。
ぎっくり腰になったらどうすればいいか?
ぎっくり腰になったら、まずは冷静になってパニックにならないようにしましょう12。 ぎっくり腰は突然の激痛で動けなくなることが多いですが、重大な病気ではありません12。 しかし、そのまま無理をすると症状が悪化する可能性がありますので、以下の点に注意してください12。
- 動ける範囲で安静にする:ぎっくり腰になったら、動ける範囲で安静にすることが大切です12。 立ち上がれる場合は、椅子やベッドなどに座って姿勢を保ちます12。 立ち上がれない場合は、その場で仰向けに寝て足を曲げておきます12。 この姿勢は腰にかかる負担を減らすことができます12。
- 冷やす:ぎっくり腰の直後は、腰の部分に炎症が起こっていますので、冷やすことが効果的です12。 氷嚢や保冷剤などをタオルで包んで腰に当てます12。 15分から20分程度冷やしたら、10分から15分程度休みます12。 これを数回繰り返します12。 冷やすことで血流が抑えられ、炎症や痛みを和らげることができます12。
- 鎮痛剤を服用する:ぎっくり腰の痛みは強い場合が多いですので、鎮痛剤を服用することも有効です12。 市販のロキソニンやバファリンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)がおすすめです12。 これらの薬は炎症を抑えて痛みを和らげる効果があります12。 ただし、胃潰瘍やアレルギーなどの持病がある場合は注意してください12。
これらの応急処置を行っても、痛みがひどい場合や、しびれや麻痺などの神経症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください12。 ぎっくり腰以外の病気の可能性もありますので、正確な診断と治療が必要です12。
ぎっくり腰の治療法は何があるか?
ぎっくり腰の治療法は、主に以下の3つに分けられます12。
- 自宅でのケア:ぎっくり腰は自然治癒力が高いため、多くの場合は自宅でのケアで回復します12。 自宅でのケアには、冷やす、鎮痛剤を服用する、安静にするなどの応急処置のほかに、以下のことが含まれます12。
- 温める:ぎっくり腰になってから2日から3日経過したら、冷やすのではなく温めることが効果的です12。 温めることで血流が促進され、筋肉や関節のこわばりや痛みを和らげることができます12。 湯たんぽやカイロなどを腰に当てたり、お風呂に入ったりして温めましょう12。
- ストレッチや軽い運動をする:ぎっくり腰になったら動かさない方がいいと思われがちですが、実は逆効果です12。 安静にしすぎると筋肉や関節が硬くなってしまい、回復が遅れたり再発しやすくなったりします12。 痛みが和らいだら、ストレッチや軽い運動をすることで、柔軟性や筋力を保つことができます12。 腰を曲げ伸ばしする動作や体幹トレーニングなどがおすすめです12。
- 姿勢や生活習慣を改善する:ぎっくり腰は姿勢や生活習慣にも影響されます12。 腰に負担をかけないように、正しい姿勢を心がけましょう12。 例えば、座るときは背もたれにもたれて背筋を伸ばし、立つときは両足に体重を均等にかけるなどです12。 また、運動不足や肥満、喫煙などもぎっくり腰のリスクを高めますので、改善しましょう12。
- 物理療法:自宅でのケアだけでは十分でない場合や、再発や慢性化を防ぐためには、物理療法を受けることも有効です12。 物理療法には、マッサージや鍼灸、整体などの手技療法や、電気刺激や超音波などの物理的刺激を用いる物理因子療法などがあります12。 これらの方法は、筋肉や関節の緊張をほぐしたり、血行を改善したり、痛みを緩和したりする効果があります12。 ただし、物理療法はあくまで補助的な治療であり、自分で体を動かすことや生活習慣の改善などが最も重要です12。
- 薬物療法:ぎっくり腰の痛みは強い場合が多いですので、薬物療法も必要な場合があります12。 市販のロキソニンやバファリンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が一般的に用いられます12。 これらの薬は炎症を抑えて痛みを和らげる効果がありますが、胃潰瘍やアレルギーなどの副作用もあるので注意が必要です12。 また、筋肉のこわばりをほぐす筋弛緩剤や、神経伝達物質の分泌を抑える神経ブロック剤なども用いられることがあります12。 薬物療法は医師の指示に従って行いましょう。
以上が、ぎっくり腰になったときの対処法や治療法についての解説です。 ぎっくり腰は突然起こることが多いですが、予防することも可能です12。 日頃から正しい姿勢や動作を心がけたり、インナーマッスルを鍛えたりすることで、ぎっくり腰のリスクを減らすことができます12。 また、ぎっくり腰になってしまった場合は、無理をせずに安静にしたり、適切な治療を受けたりすることで、早期回復につなげましょう12。
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