側弯症とは何か？原因と分類について
側弯症とは、背骨（脊柱）が左右に曲がってしまう変形のことです。正面から見ると背骨はまっすぐであるべきですが、側弯症では背骨がS字型やC字型に湾曲しています。また、横から見ると背骨は首や腰で前後にカーブしていますが、側弯症では背骨がねじれるように回旋しています。このような変形は、身体のバランスを崩し、内臓や神経に圧迫を与えることがあります。
側弯症には様々な原因がありますが、その約80％以上は特に原因が分からない特発性側弯症です。特発性側弯症は、10歳未満で発症する早期発症側弯症と、10歳以降で発症する思春期側弯症に分けられます。思春期側弯症は最も多く、女子に5～8倍多いことが知られています。特発性側弯症以外には、先天性（生まれつき）の背骨の奇形や神経・筋肉の障害などが原因で起こる二次性側弯症があります。
側弯症の定義と特徴
側弯症は、背骨（脊柱）が左右に曲がってしまう変形のことです。正面から見ると背骨はまっすぐであるべきですが、側弯症では背骨がS字型やC字型に湾曲しています。また、横から見ると背骨は首や腰で前後にカーブしていますが、側弯症では背骨がねじれるように回旋しています。このような変形は、身体のバランスを崩し、内臓や神経に圧迫を与えることがあります。
側弯症の変形の程度は、単純X線検査で測定されるコブ角という指標で評価されます。コブ角とは、背骨の最も曲がっている部分の上下の椎骨の傾きを測った角度です。一般的に、コブ角が10度未満であれば正常範囲とされます。コブ角が10度以上であれば側弯症と診断されますが、その程度によって治療法や予後が異なります。コブ角が25度未満であれば経過観察のみでよい場合が多く、25度以上40度未満であれば装具療法を行う場合があります。コブ角が40度以上であれば手術を検討する場合があります。
側弯症の原因と種類
側弯症には様々な原因がありますが、その約80％以上は特に原因が分からない特発性側弯症です。特発性側弯症は、10歳未満で発症する早期発症側弯症と、10歳以降で発症する思春期側弯症に分けられます。思春期側弯症は最も多く、女子に5～8倍多いことが知られています。特発性側弯症は成長期に進行しやすく、成長の終了とともに進行が止まることが多いです。
特発性側弯症以外には、先天性（生まれつき）の背骨の奇形や神経・筋肉の障害などが原因で起こる二次性側弯症があります。先天性側弯症は、背骨や肋骨の形成不全や融合異常などによって発生します。神経・筋肉性側弯症は、脊髄や脳の障害（脊髄空洞症や小脳萎縮など）や筋肉の障害（筋ジストロフィーや脊髄性筋萎縮など）によって発生します。二次性側弯症は成長期だけでなく成人期でも進行する可能性があります。
側弯症の早期発見と診断の方法
側弯症は早期発見することが重要です。早期発見すれば変形の進行を防ぐことができますし、治療法も選択肢が広くなります。側弯症の発見には、学校や保健所で行われる健康診断や身体測定が有効です。側弯症の兆候としては、肩や骨盤の高さが左右で違う、背中に凹凸がある、背中の一部が突き出ているなどがあります。これらに気づいたら、整形外科医に相談しましょう。
側弯症の診断には、単純X線検査が必要です。X線画像から、背骨の曲がり具合を示すコブ角という数値を測定します。コブ角は側弯症の重症度や治療法の選択に重要な指標です。また、背骨の成長度を示すリスケ指数という数値も測定します。リスケ指数は側弯症の進行予測や治療時期の判断に重要な指標です。
側弯症の治療法と予防策
側弯症の治療法は、コブ角やリスケ指数などによって異なります。一般的には、以下のような基準で治療法を決めます。
- コブ角が10度未満であれば、正常範囲とみなし、治療は必要ありません。
- コブ角が10度以上25度未満であれば、経過観察を行います。定期的にX線検査を受けて変形の進行をチェックします。
- コブ角が25度以上40度未満であれば、装具療法を行います。専用のコルセットを身につけて変形の進行を防ぎます。装具は成長期が終わるまで着用します。
- コブ角が40度以上であれば、手術療法を検討します。手術では金属の棒やネジなどを使って背骨を固定し、変形を矯正します。
側弯症の予防策としては、特に有効な方法はありません。しかし、以下のようなことに気をつけるとよいでしょう。
- 姿勢や体型に異常がないか自分でチェックする。
- 学校や保健所で行われる健康診断や身体測定に参加する。
- バランスの良い食事や十分な睡眠をとる。
- 適度な運動をする。
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