O脚(おーきゃく)は、膝が内側に曲がり、足の間に隙間ができる状態を指します。正常な足の alignment では膝がまっすぐ並び、足と足の間に隙間はありませんが、O脚では膝が外側に開いている状態です。O脚の原因には、骨の発育異常や病気、外的要因などが関与しています。
骨の発育異常が原因となるO脚
O脚は、骨の成長過程において、特に膝の周りの骨の発育に異常が生じることで引き起こされることがあります。以下のような病気や症状が考えられます。
1. ラクナ型骨軟化症(骨軟化症)
骨軟化症は、骨が十分に硬化しない病気です。この疾患では、骨のカルシウム含量が不足し、骨が柔らかくなることで、骨の正常な成長が妨げられ、O脚が引き起こされることがあります。特に成長期において発症しやすいです。
2. くる病(クル病)
くる病は、ビタミンD不足が原因で骨が軟化し、特に下肢の骨に変形が生じる病気です。成長期の子供に見られ、膝の内側に過度の圧力がかかることでO脚が進行することがあります。くる病では、膝の周囲に異常な力が加わり、膝の関節が内側に曲がる結果、O脚が発症します。
3. 骨端線の異常(成長軟骨線の問題)
子供の骨は成長軟骨(骨端線)があり、ここが正常に成長することで骨の長さが増します。しかし、この成長軟骨が不均等に発育したり、早期に閉じてしまうと、骨が不均衡に成長し、脚がO脚の形になることがあります。
4. レッグ・カルヴェ・ペルテス病
この病気は、股関節の大腿骨の頭部に血流が不足し、骨の一部が壊死する病気です。これにより歩行や立位の際に不自然な力が加わり、O脚が引き起こされることがあります。
5. 骨形成不全症(骨粗鬆症)
骨形成不全症は、骨が弱く、成長過程で正常に発達しない病気です。これもO脚を引き起こす要因となることがあります。骨密度が低いため、骨が変形しやすく、O脚が進行することがあります。
O脚の治療と対応
O脚が病気によって引き起こされている場合、まずは根本的な原因を特定し、それに応じた治療を行うことが重要です。治療法は以下のようになります。
- 薬物治療: 骨軟化症やくる病の場合、ビタミンDやカルシウムの補充が必要です。また、骨形成不全症の場合には、骨密度を増加させる薬が使用されることもあります。
- 整形外科的治療: O脚が進行している場合には、矯正靴や膝にサポートを加える器具を使って、膝にかかる負担を軽減することがあります。
- 手術: 骨の成長が異常に進行してしまった場合や、O脚が進行し続ける場合には、手術による矯正が必要になることもあります。骨の矯正や、成長軟骨を調整する手術が考慮されます。
結論
O脚は、単に姿勢や生活習慣によるものではなく、骨や関節の発育異常、病気によって引き起こされることがあります。
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