側弯症(そくわんしょう、Scoliosis)は、脊柱(背骨)が左右に曲がってしまう状態を指します。通常、背骨は正面から見るとまっすぐに見えますが、側弯症では「C字型」や「S字型」に曲がっていることがあります。治療法は症状の重さや進行具合、年齢によって異なりますが、主に以下の方法があります。
1. 観察と経過観察
軽度の側弯症では、特に痛みや日常生活に支障がない場合、積極的な治療を行わずに定期的な検査を通じて進行を観察することがあります。特に成長期の子供や若年者は、成長とともに進行することがあるため、定期的なX線検査や医師の診察が必要です。
2. 装具療法(ブレース)
成長期の子供や青少年に対して、側弯症の進行を抑えるために装具を使用することがあります。特に背骨の曲がりが20~40度程度の中程度の側弯症の場合、ブレースを着用することで進行を防ぎ、手術を回避できることがあります。ブレースは1日中、または特定の時間帯に着用し、主に脊柱の成長中に効果があるとされています。
3. 理学療法(フィジカルセラピー)
理学療法は、筋肉の強化や柔軟性の向上、姿勢の改善を目指す治療法です。特に側弯症の患者に対しては、特別なエクササイズを行い、背中や体幹の筋肉を鍛えることが重要です。シュロス法(Schroth Method)という側弯症専用の理学療法があり、脊柱の曲がりに応じた特定の運動と呼吸法を用いて筋肉のバランスを整えます。
4. カイロプラクティックと整体
カイロプラクティックや整体は、背骨のアライメント(整列)を改善するための手技療法です。カイロプラクターは、脊柱や筋肉に対して手技を行い、可動域や筋肉の緊張を改善し、痛みを軽減することを目指します。ただし、カイロプラクティックや整体が側弯症そのものを治す効果は科学的に証明されていないため、他の治療と併用されることが多いです。
5. 外科手術
重度の側弯症(40度以上の曲がり)や、進行性で痛みが強い場合、手術が検討されることがあります。最も一般的な手術は「脊柱固定術」で、脊椎を金属のロッドやスクリューで矯正し、正しい位置に固定するものです。手術は比較的大掛かりですが、曲がりの進行を防ぎ、姿勢や痛みの改善が期待されます。
6. 生活習慣の改善
側弯症を改善するために、日常生活でも姿勢に気をつけることが重要です。椅子に座る際や歩行時の姿勢を意識し、体に負担をかけないようにすることが勧められます。ヨガやピラティスも姿勢の改善や筋力強化に役立つエクササイズとして注目されていますが、無理のない範囲で行うことが大切です。
7. 栄養管理
骨の健康を保つために、ビタミンDやカルシウムを適切に摂取することも重要です。特に成長期の子供や思春期の青少年は、骨が成長しているため、バランスの取れた食事が脊柱の健康維持に役立ちます。
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